2024年2月29日木曜日

2024年3月1日 アジャスタブルスプレーヤ 大型アップデートのお知らせ


2024年春シーズンに向けて、アジャスタブルスプレーヤを大幅にアップデート致しました。
”大幅”と言っても、基本的な形状や寸法は変わらない”微調整”ですが、
「魂は細部に宿る」とても大きく重要な変更になります。

現場で使い込まれた実機を確認し、ユーザーの皆様と意見交換を重ねさせていただいたおかげで、
「アジャスタブルスプレーヤ史上、最高のアジャスタブルスプレーヤが仕上がった」と自信を持っています。

以下、簡単にご報告致します。




まず、車体重量を1kg以上落としました。
必要な強度を保った上で、鋼材の肉厚を薄くして、無垢材をパイプ材に変更することで、車体重量はおよそ6kgに。
手元で操作してみれば、”軽い”と感じられることでしょう。


そして、連結パイプの材質を、鉄から塩ビに変更しました。
これは実験中に気付いた偶然の発見でしたが、塩ビの弾性が機能として車体に付加されることで、振動やひねりに強くなり、車体操作がこれまで以上に直感的になります。
そして、塩ビの弾性により、連結パイプを固定する4つのネジの緩みを抑えられます。
ご高齢の方や女性の方などユーザー様が広がっていく中で、握力の差によるネジの締め込みなど気にしていた点でしたが、
とても軽い力でネジを締め込むことができるようになりました。
同時に、軽量化も実現。
まさに目から鱗の発見でした。


グリップボルトも変更しました。
これまでは、掴みやすい形状とネジ長さの変更を見込んで、ネジとグリップが分解できるグリップボルトを採用していました。
しかし分離していることで、強く締め込んでグリップが空回りしてしまったユーザー様もいらっしゃったので、一体型のグリップボルトに変えました。
安定感が生まれたと思います。


サイドカバーを固定するグリップナットも変更しました。
サイドカバーのネジが緩み、ネジを落としてしまった方はいらっしゃったと思います。
圃場で落とすと、グリップナットは見つかっても、ネジを見つけるのは大変ですよね。
今回、グリップナットを変えたことで、首下の長いネジが使えるようになりました。
長さに余裕があるので多少緩んだところで落ちませんし、外れて落ちる前に気付けると思います。
念には念を入れて、飛び出したネジ部分にゴムキャップをはめて、緩み防止・落下防止を狙っています。



タイヤフレームにネジ穴を複数設けておくことで、ホイールベース(前輪と後輪との距離)を調整できるようにしました。
ホイールベースを短くして、余ったタイヤフレームを切断してしまえば、コンパクトなアジャスタブルスプレーヤに一変します。
ホイールベースをコンパクトにしたり、大径タイヤに交換したり、皆様の仕様条件に合わせてカスタマイズできるようになりました。


散布幅100cm以上で使用される方も多くいらっしゃるので、その際にスプレーホースが伸び切ってしまわないように、スプレーホースを15cmほど長くしました。


ワイヤーティワンとパイプの個体差によって、ノズルが頭を垂れやすくなってしまうケースがあることが分かりましたので、出荷時点でゴム板を2枚追加しました。
必要に応じてご使用下さい。


散布幅を可変させる際に、ハンドルの前の方に手をずらす方が多いと思いますので、スポンジグリップを10cmから20cmに伸ばしました。
しかしながら、力不足で大変申し訳ないのですが、グリップはまだ答えが出ていません。
スポンジグリップは経年劣化により割れやすいので、ここは今後も改良しなければならない点であると認識しています。
必ずや、最適なグリップを実現したいと考えています。


以上、2024年3月1日以降に出荷するモデルの詳細をお知らせしました。
これまで以上に良い製品に仕上がったと自負しています。
満足していただけると思いますので、ぜひ、一人でも多くの生産者様に活用していただきたいです。

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下記、2021年3月1日製品発表から現在に至るまでの改良ポイントを、改めてお知らせします。
詳しくはブログの各ページをご参照下さい。

ユーザー様には無償でアフターサービスを行っていますので、ご希望の改良があれば弊社までご連絡下さいませ。

★2023年7月1日
タイヤ:土が付着しづらい低摩擦のタイヤに変更

2023年2月28日までにご購入いただいた全てのユーザー様で”ご希望される方に”無償提供


★2023年6月1日
フレーム:タイヤフレームを分割できる仕様に変更

2023年5月31日までにご購入いただいた全てのユーザー様にのみ、無償or一部有償による交換を検討中


★2023年3月1日
ノズル:低圧でも散布幅が広がるよう、永田製作所・新除草噴口に変更

2023年2月28日までにご購入いただいた全てのユーザー様に無償提供済み


★2022年1月1日
サイドカバー:割れに対する強度を高めるために樹脂板の厚みを変更 

2021年12月31日までにご購入いただいた全てのユーザー様に無償提供済み


★2021年8月1日改良
タイヤ軸カバー:草絡まり防止のためにタイヤカバーを製作

2021年7月31日までにご購入いただいた全てのユーザー様に無償提供済み